牧師 高橋勝義 |
〔出エジプト24章12節~25章9節〕
神はご自身が石の板に書き記した教えと命令をモーセに与えようと、神の山に呼びます。モーセが山で四十日四十夜過ごす中、神は「わたしに奉納物を携えて来るように、イスラエルの子らに告げよ。あなたがたは、すべて、進んで献げる心のある人から、わたしへの奉納物を受け取らなければならない。」と語られました。というのも、主はエジプトを出る時にエジプト人がイスラエル人に好意を持つようにされたので、彼らは幕屋建設に必要なものをエジプト人から得ていたからでした。さらに「彼らにわたしのための聖所を造らせよ。そうすれば、わたしは彼らのただ中に住む。」と約束され、幕屋とすべての備品についても、「わたしがあなたに示す型と全く同じように造らなければならない」と命じたのです。これは、「わたしは彼らのただ中に住む」という神の約束の実現のためでした。
けれども、神を礼拝し、神と交わりを持つためには、罪ある人間は「全焼のいけにえ」を毎回ささげる必要がありました。しかし、ここにイエス・キリストが新しい道を開いてくださったのです。キリストは、雄やぎと子羊の血によってではなく、十字架で流されたご自分の血によって、ただ一度だけ聖所に入り、すべての人の永遠の贖いを成し遂げられました。(へブル9:12) それゆえ、今、私たちは、神との仕切り(罪)が取り除かれ、神を礼拝し、神と交わることができるのです。それだけではありません。何と、私たち自身が神の宮とされ、神の御霊が私たちのうちに住んでおられるのです。(Ⅰコリント3:16,37)
このような素晴らしい恵みが与えられていることを心から感謝しつつ、神との交わりを楽しもうではありませんか。神はあなたのただ中に住んでくださっているのですから。