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〔出エジプト24章1~11節〕
モーセが主のことばを民に告げると、民はみな声を一つにして「主の言われたことはすべて行います」と答えました。そこで、モーセは主のすべてのことばを書き記し、翌朝早く、山のふもとに祭壇を築き、イスラエルの十二部族にしたがって十二の石の柱を立てました。さらにモーセによって遣わされたイスラエルの若者たちが、全焼のささげ物と交わりのいけにえとして雄牛を主に献げたのです。モーセは献げられた雄牛の血の半分を祭壇に振りかけ、契約の書を取り、民に読み聞かせると、民は「主の言われたことはすべて行います。聞き従います。」と誓いました。モーセは残りの血を民に振りかけ「見よ。これは、これらすべてのことばに基づいて、主があなたがたと結ばれる契約の血である。」と告げたのです。創造主なる神は、民がご自身のことばに「聞き従います」と応答したことを受け、献げられた動物の「血(いのち)」を証印とし、イスラエル(神の民)と契約を結ばれたのです。
契約は、破ればその責任を問われます。ここが約束との大きな違いです。
ところがイスラエルは、この神のみことばに聞き従わず、あろうことか、ほかの神々のところに行ってしまいました。しかし、それにもかかわらず、神は、「背信の子らよ、立ち返れ。わたしがあなたがたの背信を癒やそう(エレミヤ3:22)」と語り続けたのです。
この神の思いは、十字架を前にして「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による、新しい契約です(ルカ22:20)」と語られたイエス・キリストによって成し遂げられました。私たちのすべての罪は、キリストを罪からの救い主と信じる信仰によって、赦され、癒されます。そして再び神とともに歩む恵みの中に入れられたのです。