牧師 高橋勝義 |
〔出エジプト23章20~33節〕
神は、いよいよ約束の地に入るにあたり、最も大切な命令である「見よ。わたしは、使いをあなたの前に遣わし、道中あなたを守り、わたしが備えた場所にあなたを導く。あなたは、その者に心を留め、その声に聞き従いなさい。」を与えられました。それは約束の地に入ったならば、この地に住んでいる人々の神々を拝まず、仕えず、彼らの風習に倣わず、彼らの神々と契約を結んではならないこと。それらの神々を徹底的に破壊し、その石の柱を粉々に打ち砕かなければならないと命じられたのです。さらにあなたがたが、神、主に仕えるならば、「あなたの中から病気を取り除き、あなたの国には流産する女も不妊の女もいなくなり、わたしはあなたの日数を満たし、あなたの領土を、葦の海からペリシテ人の海に至るまで、また荒野からあの大河に至るまでとする」と約束されました。
「隣の芝生は青い」とあるように、約束の地に入れば、その地の人々の生活が魅力的に見えるかもしれません。しかし、それがとんでもない大きな罠となってしまうのです。それゆえに、神は、心の準備をさせ、具体的に、罠となるものにどう対処すべきかを命じられたのです。同様に、私たちもこの世の習慣に気を付けなければなりません。
イエス・キリストは神から遣わされ、人となってこの世に来られました。そして御子であられるのにお受けになった様々な苦しみによって従順を学ばれたのです(へブル5:8)。それは、私たちがキリストの足跡に従うようにと、模範を残されたのです(Ⅰペテ 2:21)。
あなたの日々の歩みの中に、キリストが残された模範、すなわち愛と赦しが実践されているでしょうか。神への従順とは、聖霊の助けによってキリストの足跡に従って歩むことです。