牧師コラム 『私たちの内で輝くイエス・キリスト』 2022年10月30日

 牧師 高橋勝義

 「クリスチャンは聖書を読み、ノンクリスチャンは信者を読む(見る)」と聞いたことがあります。確かに、私は毎日聖書を読みますが、果たして、そのみことばに信頼して生きているだろうか、また「神は愛です」と語りながら、自分はどれだけ神の愛が分かっているのだろうか、と自問自答を繰り返しているのも事実です。

 メッキの剝がれた金属は、光沢や美しさが消え、あっという間にサビまで出てきます。同じように、イエス様からずれてしまうと、私たちの心は、喜び、平安、感謝を失います。ですから聖書は、どのように歩めば良いのか、はっきりと、このように教えています。「信仰の創始者であり完成者であるイエスから、目を離さないでいなさい(へブル12:2)」とはいえ、頭で分かっていても、思うに任せないのが私たちでもあります。

 その私たちに向かって、イエス・キリストは「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さのうちに完全に現れるからである (Ⅱコリント12:9)」と語っておられます。どんな時でも、ありのままの姿を受け入れてくださる神の愛と恵みに感謝しつつ、不完全な私たちを通して、救い主なるイエス・キリストの福音を人々のもとにお届けできますように、神の愛が人々の心に届くことを心から願っています。私たちは弱くても、私たちの内で輝いてくださるイエス様に期待して歩んでいきましょう。

 「このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせなさい。人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようになるためです。(マタイ5:16)」