牧師コラム 『神の恵みを数えよ』 2022年10月1日

 牧師 高橋勝義

〔出エジプト18:1~12〕
モーセとイスラエルを神がエジプトから導き出された、と聞いたモーセのしゅうとミディアンの祭司イテロが、モーセの妻ツィポラと二人の息子を連れてやって来ました。 モーセは彼に、主がどのようにしてイスラエルをエジプトから導き出されたか、また、道中降りかかったすべての困難から主が救い出して下さった次第を語りました。これを聞いたイテロは、主がイスラエルのために成されたすべての良いこと、とりわけ、エジプト人の手から救い出してくださったことを喜び、主をほめたたえました。

昔、モーセはファラオからいのちを狙われ、ミディアンの地に逃走し、祭司イテロの娘ツィポラと結婚し、二人の子どもが与えられていました。最初の子の名はゲルショム(私は異国にいる寄留者だ)です。そこはモーセにとって異国であり、そのような名を付けたのでしょう。もう一人の名はエリエゼル(私の父の神は私の助けであり、ファラオの剣から私を救い出された)です。モーセはこの地での生活を通して、神が自分を救い出されたことに気づき、それを次の子の名にしたのです。

私たちは、うまくいかなかったことばかりに心が奪われ、そのたびに後悔し、嘆く者です。聖書は「わがたましいよ主をほめたたえよ。主が良くしてくださったことを何一つ忘れるな。(詩篇103:2)」と私たちに語りかけます。 モーセは、今自分が生かされている幸いを知り、神の恵みを数える者に変えられました。私たちも困難(神の訓練)の中に現されている神の恵みを探す者になりましょう。

「主は私の味方。私は恐れない。人は私に何ができよう。(詩篇118:6)」