牧師 高橋勝義 |
〔出エジプト13章1~16節〕
主はモーセに「イスラエルの子らの間で最初に胎を開く長子はみな、人であれ家畜であれ、わたしのために聖別せよ。それは、わたしのものである。」と告げられました。それは出エジプトの夜、鴨居と門柱に塗られた子羊の血によって、神が長子を贖われたからでした。続いて主は、エジプトの奴隷の地から救い出されたことを、いつまでも覚えるために、毎年過ぎ越しの祭りと種なしのパンの祭りをするように具体的にモーセに命じました。 それは、主がイスラエルの初子を打たず、救われた、という事実を自分たちの日々の生活の中でしっかりと覚え、子や孫たち、子々孫々にまで記念として伝えるためです。
時が過ぎ、ヨセフとマリヤは、住民登録のためにダビデの町へ上り、身重のマリヤはベツレヘムで男子の初子を産みます(ルカ2:7)。このお方こそ、神の御子イエス・キリストです。 神はご自身の愛する一人子、また長子であるイエス・キリストを、私たちのすべての罪を贖うために遣わされ、十字架の上で罪の贖いを成し遂げられたのです。 それは、罪の奴隷となっている私たちを救い出すためです。
「あなたがたは知らないのですか。あなたがたのからだは、あなたがたのうちにおられる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたはもはや自分自身のものではありません。あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。ですから、自分のからだをもって神の栄光を現しなさい。(Ⅰコリント6:19~20)」と聖書が語っているとおり、この神の愛の中に生きる者に、そして神の栄光を現す者にならせていただきましょう。
「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。(イザヤ43:4)」