牧師 高橋勝義 |
〔出エジプト12章21~36節〕
モーセはイスラエルの長老たちを呼び「過越のいけにえの羊を屠りなさい。ヒソプの束を一つ取って、鉢の中の血に浸し、その血を鴨居と二本の門柱に塗り付けなさい。あなたがたは、朝までだれ一人、自分の家の戸口から出てはならない。」と、主の命令を告げました。
それは、主がエジプトを打つために行き巡られる時、血の塗られた鴨居と門柱の戸口を過ぎ越し、イスラエルの家を守るためでした。そして、イスラエルの子らは、主が命じられたとおりに、それを行いました。その夜、主がエジプトの初子を打たれたので、エジプトは長子を失った悲しみに激しく泣き叫びました。ファラオはその夜、モーセとアロンを呼び、言った。「私の民の中から出て行き、おまえたちの主に仕えよ。羊の群れも牛の群れも連れて出て行け。そして私のためにも祝福を祈れ。」エジプト人は民をせき立てて、その地から出て行くように迫り、イスラエル人は、エジプトから、銀、金、衣服を求め、それらをエジプトからはぎ取りました。すべて主が語られた通りでした。(創世記15:14)
イスラエルは羊の血、すなわち、羊のいのちによって、奴隷から解放されたのです。
これまでイスラエルは、主が行われた数多くのしるしに対して、受け身でした。しかしこの時には、主のことばを信じ、応答し、行動する信仰が求められたのです。聖書は「みことばを行う人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者となってはいけません。(ヤコブ1:22)」と警告します。あなたはみことばを自分の都合に合わせてはいないでしょうか。「私があなたがたに命じることばにつけ加えてはならない。また減らしてはならない。私があなたがたに命じる、あなたがたの神、主の命令を守らなければならない。(申命記4:2)」