牧師コラム 『この希望は失望に終わることがありません』 2022年5月22日

 牧師 栗原延元

〔ローマ人への手紙5章1~5節〕
今日は、三教会(石巻、仙台、古川)の講壇交換で、石巻の高橋師は古川教会に、古川の門谷師は仙台教会に、ということで、仙台の私が石巻教会を訪れているのです。

今朝はローマ書5章5節〈この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。〉を学びます。「この希望」が失望に終わらないのは、「神の愛が私たちの心に注がれているからです」と同じ節で説かれています。しかし、「この希望」は前節を読みますと練られた品性が生み出すものであり、その品性は「忍耐」が生み出すのであり、忍耐は患難(苦難)が生み出すのであると語られます。ですから「この希望」とは、外からもたらされるものではないのです。外からやってくるのではない、私たちの内側から「生み出されるもの」なのです。
ローマ書5章5節、4節、3節、2節と逆にたどっていくと、「信仰」という根にたどりつきます。この信仰とは「主イエスを。死者の中からよみがえらせた方を信じる」信仰、すなわちイエスの復活を信じる信仰なのです。この信仰から失望に終わらない希望が生じるのです。