牧師 高橋勝義 |
ベエル・シェバで父イサクの神を礼拝した夜、神はイスラエル(ヤコブ)に、「わたしは神、あなたの父の神である。エジプトに下ることを恐れるな。~このわたしが、あなたとともにエジプトに下り、また、このわたしが必ずあなたを再び連れ上る。~」と約束されました。
そしてヤコブはまずユダをヨセフのところに遣わすと、ゴシェンへの道を教えてもらい、彼らは無事目的地に到着しました。ヨセフもゴシェンに上り、父に会うなり、その首に抱きつき、すがって泣き続けたのです。父はヨセフに「もう今、私は死んでもよい。おまえがまだ生きていて、そのおまえの顔を見たのだから。」と言いました。
ヨセフは兄弟たちや父の家の者たちに、ファラオから職業を問われたら、『しもべどもは若いときから今まで、家畜を飼う者でございます。私たちも、また私たちの先祖も』と答えるように言い含めます。それは、彼らがゴシェンの肥沃な地に住むためでした。なぜなら、エジプト人は羊を飼う者を忌み嫌っていたからです。(創世記46:28~34)
ヨセフがゴシェンの地に住むように導いたのは、エジプト人の中で生活するなら、その宗教と文化に埋没し、父祖の神が与えてくださった約束に堅く立ち続ける信仰が損なわれる、と危惧したからです。同じように、神はこの世に生きるすべてのキリスト者にこう語られます。「神の堅固な土台は据えられていて、そこに次のような銘が刻まれています。『主はご自分に属する者を知っておられる』また、『主の御名を呼ぶ者はみな、不義を離れよ』(Ⅱテモテ2:19)」それは神があなたに神の民として生きることを求めておられるからです。
「あなたがたは祝福を受け継ぐために召されたのです(Ⅰペテロ3:9)」