牧師 栗原延元 |
人間の行為の中で最も大切なものは「人の過ちを赦す」ことでしょう。聖書はいろいろなテーマを扱っています。イエスの弟子であるペテロがイエスに質問しています。「兄弟が罪を犯した場合、何度まで赦すべきでしょうか、7度までですか」と。それに応答してイエスは「7度を70倍」にしなさいと言われます。
7×70は490ですから、490回赦しなさいとイエスは答えられたのでしょうか。そうではないようです。何度でも何度でも赦しなさいと言われたのです。世間では「ホトケの顔も三度まで」と言われますが…。
完全な赦しを土台としてこの地上に築きあげられ続けているのが、神の家族、キリストの教会なのです。「わたし(イエス)はこの岩の上にわたしの教会を建てます」と言われているとおりです。「この岩」とはイエス・キリストです。そしてこのお方こそ、人の罪を赦されるお方です。このお方の最も美しい行為が「父よ、彼らをお赦し下さい。」の祈りでしょう。この赦しの心に「いのちの花」が咲くのでしょう。