牧師 高橋勝義 |
井戸のそばでアブラハムの老僕に会ったリベカは急いで家に帰り、自分の身に起こったことを母に知らせます。兄ラバンも妹リベカが身に着けている高価な飾り輪と腕輪を見て驚き、その理由を聞くとすぐに井戸へ走り、しもべを家に迎え入れます。
食事が用意される中、しもべは「私の用件を話すまでは、いただきません」と言い、促される中で、主人アブラハムから息子に親族の娘を妻に迎えるようにと命じられてここに来たこと、そして井戸のそばに着いた時、主人アブラハムの神に祈った祈りが聞かれ、リベカに出会い、主が旅を成功させて下ったと確信したことを話したのです。
兄ラバンと父ベトエルは、「主からこのことが出たのですから、私たちはあなたに良し悪しを言うことはできません。ご覧ください。リベカはあなたの前におります。どうぞお連れください。主が言われたとおりに、あなたのご主人の息子さんの妻となりますように。」と答えます(創世記24:50,51)。
しもべは、彼らのことばを聞くやいなや、地にひれ伏して主を礼拝しました。
彼女の兄と母は、「娘をしばらく、十日間ほど私たちのもとにとどまらせて、その後で行かせるようにしたいのですが」としもべに願いますが、一刻も早く主人アブラハムのもとへ戻りたいしもべを前に、彼らはリベカを呼び寄せて、「この人と一緒に行くか」と尋ねます。
しもべの話にじっと耳を傾けていたリベカは、自分の身に起こったことが神から出たことであると悟り、堅く信仰に立ち「はい、行きます」と答えました。(創世記24:58)
「あなたが、あなたの神、主の御声に聞き従うので、次のすべての祝福があなたに臨み、あなたについて行く。(申命記28:2)」