牧師コラム 『約束の子イサクの誕生』 2020年8月16日

牧師 高橋勝義

神がアブラハムに「わたしは、あなたの子孫にこの地を与える(創世記12:7)」と約束されてから25年、神は約束どおりに、サラを顧みられ、年老いたアブラハムに男の子を与えられました(創世記21:2)。この時、アブラハムは100歳、サラは90歳でした。

生まれた男の子は、神が言われたとおりイサク(笑う)と名づけられました。二人は高齢の自分達に子どもが生まれることなどありえないと、心の中で笑ってしまったことがありました。そして、イサクを腕に抱いたサラは「神は私に笑いを下さいました。これを聞く人もみな、私のことで笑うでしょう。(創世記21:6)」と言ったのです。

神は、この25年間、信仰がなえてしまいそうなアブラハムを事あるごとに励まし、約束は必ず成し遂げられると語り、導いてこられました。そして、「主にとって不可能なことがあるだろうか(創世記18:14)」と語られた神のことばに固く立ち、神の約束を待ち望む信仰の重要さをアブラハムに示されたのです。
「信仰が試されると忍耐が生まれます。その忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば、あなたがたは何一つ欠けたところのない、成熟した、完全な者となります。」(ヤコブ1:3,4)とあるように、神はアブラハムを訓練されたのです。

同じように、神はあなたを愛する故に、訓練するのです。
それは、あなたの信仰を練りきよめ、不純物を取り除くためです。
「あなたは、人がその子を訓練するように、あなたの神、主があなたを訓練されることを知らなければならない(申命記8:5)」