牧師コラム 『笑った』 2020年7月12日

牧師 高橋勝義

アブラハムが99歳の時に現れてくださった神は、サラから生まれ増え広がっていく彼の子孫の神となる、と契約を結んでくださいました。さらにその後、主は三人の旅人の姿でアブラハムを訪れました。
そして「わたしは来年の今ごろ、必ずあなたのところに戻って来ます。そのとき、あなたの妻サラには男の子が生まれています。(創世記18:10)」と語られたのです。
その時天幕の入り口で、これを聞いたサラは、心の中で笑い「年老いてしまったこの私に、何の楽しみがあるでしょう。それに主人も年寄りで。(創世記18:12)」と言いました。

主はアブラハムに「なぜサラは笑って、『私は本当に子を産めるだろうか。こんなに年をとっているのに』と言うのか。主にとって不可能なことがあるだろうか。わたしは来年の今ごろ、定めた時に、あなたのところに戻って来る。そのとき、サラには男の子が生まれている。」(創世記18:13,14)と語られます。
サラは自分も、夫アブラハムも、こどもが与えられるにはあまりにも高齢となっており、主のことばが信じられず、不信仰になり笑ってしまったのです。

「主にとって不可能なことがあるだろうか」、ここに神を信じる者の戦いがあります。

私たちは毎日の生活の中で、神の約束(聖書の約束)と、この世の常識、知識、価値観、経験との戦いをしています。しかし、あなたの神はあなたの傍らにおられます。 「この方に信頼する者は、だれも失望させられることがない(ローマ10:11)」