牧師 高橋勝義 |
「光と闇」と聞くと、多くの場合、光は善、闇は悪、とイメージするのではないでしょうか。また、成功は光で、失敗は闇と人生を表現することもあります。
では、聖書は「光と闇」について、どのように語っているのでしょうか。
聖書は「光の中にいると言いながら自分の兄弟を憎んでいる人は、今でもまだ闇の中にいるのです(ヨハネの手紙第一2章9節)」と語っています。
「光」とは、私たちを造られた創造主である「まことの神」のことであり、「光の中にいる」とは、「神の愛」の中に生きることなのです。
なぜなら、神の一人子であるイエス・キリストが十字架の上で死なれたのは、私たちを愛するゆえに、私たちの罪の身代わりとなられたからで、このお方を人生の主として信じる時、神の子どもとされ、神の愛の中に生きる者とされるからです。
しかしイエス・キリストを信じ、神の子どもとされても、残念なことに私たちの心の中には次々と怒りや憎しみ、競争心、虚栄心、高慢などの罪が湧き出てきます。
これらの罪をそのまま放置するなら、その人は闇の中で生きることになります。
ですから、光の中に生きるとは、日々、その罪を正直に神の前に認め(告白し)、イエス・キリストの十字架の血潮によってきよめていただく歩みなのです。
「もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます(ヨハネの手紙第一1章9節)」
自分の力では赦すことも、愛することも出来ない私たちですが、信じる者の内におられる聖霊の助けと力により、愛の中に生きる者へと変えられていくのです。