牧師 栗原延元 |
「私の主人アブラハムの神、主よ。どうか今日、私のために取り計らい、私の主人アブラハムに恵みをほどこして下さい。」(創世記24章12節)。これはアブラハムのしもべの祈りです。彼はアブラハムの息子イサクの妻となる娘さんをさがしに、アブラハムの生まれ故郷に出かけました。彼が目的地に着いたのは夕暮れ時でした。女たちが町の外の井戸に水を汲みにやって来る時でした。
その時のしもべの祈りを聖書は詳しく録しています。長い引用になりますがここに書きしるします。「ご覧ください。私は泉のほとりに立っています。この町の人々の娘たちが、水を汲みに出てまいりましょう。私が娘に『どうかあなたの水がめを傾けて私に飲ませてください』と言い、その娘が『お飲みください。私はあなたのらくだにも水を飲ませましょう』と言ったなら、その娘こそ、あなたがしもべイサクのために定めておられたのです。このことで私は、あなたが私の主人に恵みを施されたことを知ることができますように。」(創世記24章13~14節)
この祈りの通りに物語は進行して行くのです。アブラハムの神への祈りは大きな祝福が伴うのです。