牧師コラム 『本当の希望』 2018年3月11日

牧師 高橋勝義     

 「希望」を辞書で引くと「のぞみ願うことが実現すること」とありました。
 ペテロは、『あなたがたは、キリストを死者の中からよみがえらせて栄光を与えられた神を、キリストによって信じる者です。ですから、あなたがたの信仰と希望は神にかかっています。(第一ペテロの手紙121)』と語っています。
 では、ここで語られている「希望」とは、何でしょうか。
 それは、終わりの日に新しいからだをもって「よみがえる」という希望です。
 この希望は、キリストを死者の中からよみがえらせた神から与えられるのです。

 どうすれば、この希望を得られるのか。

 聖書は、『人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている(へブル9:27)』と語っています。

 イエス・キリストは、私たちが受けなければならないこのさばきを身代わりに負って、十字架の上で死なれたのです。これを事実として受け取り、イエス・キリストを罪からの救い主として信じる時、神のさばきから救われ、永遠のいのちが与えられ、終わりの日に新しいからだをもって「よみがえる」という希望が与えられるのです。
 イエス・キリストがよみがえられたのは、イエス・キリストを信じるすべての人が、よみがえることの初穂、つまり、〔しるし〕なのです。
 『神にとって不可能なことは何もありません(ルカ1:37)』とあるように、永遠のいのちが与えられているすべての人は、終わりの日によみがえるのです。
 ですから、キリストを死者の中からよみがえらせた神を信じる信仰が大切なのです。
 これが、《本当の希望》です。この希望があれば、自分がどこに向かって進んでいるのかが分かり、毎日を力強く生きることが出来るのです。