牧師コラム 『あなたはどこにいるのか』 2018年3月4日

牧師 栗原延元   

 今日は創世記の3章を学びます。この章にはエデンの園の禁断の木の実を取って食べた夫妻(アダムとエバ)に、神である主が呼びかけた問いが記されています。
 この問い、「あなたはどこにいるのか」は、人が罪を犯したあと最初に神が語りかけられたことばです。
 神のこの語りかけに、「私達はあなたのみことばを破りました。お赦し下さい。」と素直に答えませんでした。夫のアダムは妻に、妻のエバは蛇(サタン)に責任を転嫁してしまったのです。人間の原罪の姿がここに出ています。
 その結果、出産の苦しみを女は味わい、アダムは苦しんで食を得なければならなくなります。
 詳しくは、礼拝の中で学びますが、私がこの箇所について思いめぐらしていたときに、二人の人物を思い起こしていました。ひとりは、少年サムエルです。この少年は主から「サムエル。サムエル。」と呼ばれたとき、すぐに「お話し下さい。しもべは聞いております。」と答えました(サムエル記Ⅰ、310)
 もうひとりは、ベタニヤ村のマリヤです。主イエスが家に来られたとき「マリヤは、主の足もとにすわって、みことばに聞き入っていた。」(ルカ10:39)のです。
 私達はサムエルやマリヤに倣う者でありたいものです。