牧師 栗原延元 |
前回は創世記1章を学びました。今回は2章を学びます。ここには創造の秩序としての人の役割が詩的に述べられています。
〈神である主は人を取り、エデンの園に置き、そこを耕させ、またそこを守らせた。〉(創世記2:15)。エデンの園は、この地上のユートピア(理想郷)であると思われますが、人にはこの園を耕やし、それを守る責任が与えられているのです。人は何もしなくてよいのではないのです。創造主の御手のわざである自然をマネイジする使命があります。
マネイジするとは管理する、運用するの意味ですが、それは造り主の意図に従ってしなければなりません。管理者が自分の好き勝手にしてよいとなるならば、自然の秩序は破られてしまいます。ですから人は造り主の意図に沿って自然を管理しなければなりません。
神である主は人に命じて仰せられるのです。その命令が2章16、17節に記されています。人がそのみことばを守ることが重要なのです。「人はパンのみにて生きるのではありません。神の口より出るみことばによって生きるのです。」と主イエスが語られました。この神のことばを信じる信仰によって、人は生き、かつ、自然の調和が保たれるのです。