牧師 高橋勝義 |
自分の力ではどうすることもできないことが起った時、将来に希望が持てない時、私たちは、恐れと不安に襲われます。ひとり娘が死にかけていた会堂管理者のヤイロは、イエス・キリストにすべてを託し、家まで来て下さるようにお願いしました。
しかし、イエスが彼の家に向かおうとすると、群集が押し寄せ、そのどさくさにまぎれ、十二年の間長血をわずらっていた女が「(イエスの)着物に触ることでもできれば、きっと直る(マタイ9:21)」と信じてイエスの着物に触ったのです。
すると、その女の病は直りました。その時、「あなたのお嬢さんはなくなりました。もう、先生を煩わすことはありません。(ルカ8:49)」との悲しい知らせが届きました。
イエス・キリストは、これを聞いてヤイロに「恐れないで、ただ信じなさい。そうすれば、娘は直ります。(ルカ8:50)」と語り、彼に信仰に立つように促したのです。
死んだ娘が生き返る…どう考えてもあり得ない事です。
ヤイロはイエスのことばを信じ、家にお連れしました。
人々はみな、娘のために泣き悲しんでいましたが、イエスは「泣かなくてもよい。死んだのではない。眠っているのです。」と言われたのです。
しかし、人々は、イエスをあざ笑いました。
そして、イエスが「子どもよ。起きなさい。(ルカ8:54)」と命じると娘は生き返ったのです。ペテロが『あなたがたの信仰と希望は神にかかっている(Ⅰペテロ1:21)』と語っている通りです。まさに、『彼(イエス・キリスト)に信頼する者は、失望させられることがない(ローマ9:33)』のです。
これは、信仰による約束です。