牧師 高橋勝義 |
イエス・キリストは、ご自分に会いに来た母と兄弟に『わたしの母、わたしの兄弟たちとは、神のことばを聞いて行う人たちです(ルカ8:21)』と語りました。
一見すると、愛のない、思いやりのない言葉のように聞こえてしまいます。
しかし、マルコの福音書3章35節で『神の御心を行う人はだれでも、わたしの兄弟、姉妹、また母なのです』と語っているように、ここでは、信仰を持つ者同士の関係について語られたのです。
そして、そのポイントは、[神の御心を行う]ことです。
イエス・キリストは、父なる神の御心を行うためにこの世に遣わされました。
その御心について、『事実、わたしの父のみこころは、子を見て信じる者がみな永遠のいのちを持つことです。わたしはその人たちをひとりひとり終わりの日によみがえらせます。(ヨハネ6:40)』と語っています。
人は、まことの神から離れ、自分の願うままに生きています。
聖書は、その行き着く先について『人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている(ヘブル9:27)』と語っています。
愛なる神は、滅びとさばきからすべての人を救うために、イエス・キリストをこの世に遣わし、すべての人の罪の身代わりに、十字架で彼を処罰されたのです。
この良き知らせ(福音)を信じる者には、みな永遠のいのちが与えられ、イエス・キリストがよみがえったように、終わりの日によみがえる約束をくださったのです。
神の御心は、イエス・キリストの十字架によって成し遂げられ、その恵みを受けた者に引き継がれ、御心を行う者へと変えられていくのです。