牧師 高橋勝義 |
イエス・キリストは、『あなたの敵を愛しなさい』(ルカ6:27)と何度も語りました。
「自分を愛してくれる人を愛する」、「自分に良いことをしてくれる人を愛する」ことは、誰でもしていることです。しかし、「敵」という言葉を「悪口を言う人」、「自分のことを嫌っている人」に置き換えた時、その人を愛することが出来るでしょうか…。
聖書は、『人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも大きな愛は誰も持っていません』(ヨハネ15:13)と語っています。同時に、『私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。』(Ⅰヨハネ4:10)とも語っています。
『人(イエス・キリスト)がその友(あなた)のためにいのちを捨てる』、即ち、イエス・キリストはあなたを【罪】から救い、永遠のいのちを与え、新しいいのちに生かす歩みへと導くために、ご自分のいのちを十字架で捨てて下さったのです。
これが、〔神の愛〕なのです。
神の愛は、見返りを求めない無償の愛です。
ところで、人は〔愛されること〕を味わうことなくして人を愛することは出来ません。〔愛〕がわからなければ、どう愛すれば良いのか分からないからです。
イエス・キリストは、ご自分のいのちを捨ててまであなたを愛して下さいました。神はこの愛を受け取り『あなたの敵を愛する者になりなさい』と語りかけるのです。
しかし、自分の力では、どう頑張っても人を愛することは出来ません。肝心なことは、イエス・キリストを信じ、神の力 (聖霊の助け)によって愛する者に変えて頂くことです。
その時、あなたは敵をも愛する人に変えられるのです。