牧師コラム 『誰のための安息日か』 2017年6月11日

牧師 高橋勝義
   

明治9年(1876年)3月12日、官庁の定休日を日曜日、土曜日を半休とする政府からの通達が出るまで、日本には、決まった休日はありませんでした。

聖書は、『主が六日のうちに、天と地と海、またそれらの中にいるすべてのものを造り、七日目に休まれたからである。それ故、主は安息日を祝福し、これを聖なるものと宣言された。(出エジプト20:11)』……『六日間は仕事をしてもよい。しかし、七日目は、主の聖なる全き休みの安息日である。(出エジプト31:15)』と語っています。

神は、世界の創造の初めから人間のために〈休み〉を定めました。なぜなら、私たちを造られた神は、私たちに休息が必要であることをよく御存知だからです。

初め、安息日は、「土曜日」でした。では、いつから、日曜日が、安息日になったのでしょうか?それは、イエス・キリストが、私たちの【罪】のすべてを身代わりに負い、十字架で死なれ、三日目の日曜日の朝によみがえられた時からです。

イエス・キリストのよみがえりは、私たちに永遠のいのちを与え、新しい歩みへと導き入れます。これが、〔救い〕です。

イエス・キリストを救い主として信じる人々が、日曜日の朝、主のよみがえりを喜び、神の愛と恵みに感謝し、救いを与えて下さったイエス・キリストを賛美するために、集まるようになったのです。

ですから、日曜日(安息日)は、からだと心の休みであると同時に、私たちに救いを与えて下さった神の愛と恵みに感謝し、その神を賛美、礼拝するためにあるのです。イエス様が『人の子は、安息日の主です』(ルカ6:5)と語っている通りです。