牧師 栗原延元
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今日は、主イエスの十字架をめぐる人々について学びます。第一に、ローマの兵士たちです。彼らは、シモンというクレネ人にイエスの十字架を無理やり背負わせ、「どくろ」と呼ばれた場所までイエスを連れ出し、そこでイエスを十字架につけ、イエスの着物をくじ引きで決めたうえで分けます。またイエスとともにふたりの強盗を、ひとりは右にひとりは左に、十字架につけたのです。
第二に、道行く人々は、頭を振りながらイエスをののしって言った。「十字架から降りて来て、自分を救ってみろ。」第三に、祭司長たちも同じようにイエスをあざけって言った。「他人は救ったが自分は救えない。」第四に、イエスといっしょに十字架につけられた者たちもイエスをののしった。
イエスはこのように、ののしられ、あざけられたのですが、驚くべきことに、これらの人々のために、こう祈られたのです。「父よ。彼らを赦してください。彼らは何をしているのか自分でも分からないのです。」(ルカ23:34)
第五に、イエスの正面に立っていた百人隊長は、「この方はまことに神の子であった。」と言ったのです。イエスの十字架をめぐる、これらの人達のどこに私たちは立っているのでしょうか。