栗原 延元 牧師 |
今日は、マルコの福音書14章10節から25節までを学びます。
ここには、イエスと弟子たちの最後の食事の様子が書かれています。
この食事は、「過越の食事」と言ってユダヤ人が最も大切にしている食事です。
この食事の中で
〈イエスはパンを取り、祝福して後、これを裂き、彼らに与えて言われた。
「取りなさい。これはわたしのからだです。」
また、杯を取り、感謝をささげて後、彼らに与えられた。
彼らはみなその杯から飲んだ。〉 のです。
これをもとに、キリスト教会の聖餐式が定められました。
イエスは、ご自分のからだをパンにたとえました。
パンが裂かれるとは、イエスが十字架上で死なれることを意味しています。
また杯のぶどう酒は、十字架上で流されるイエスの血を意味します。
まさにイエスは、まもなく捕らえられ、裁判にかけられ、
十字架の処刑を宣言される直前に、十字架の死は決して敗北のしるしではなく、
人を地獄に落としめる罪に対する勝利であることを語られたのです。
主イエスの十字架の死は、私の罪の為であったと信じる時、
そこに永遠のいのちの泉が沸き上がるのです。
新しい人生が始まるのです。喜びの歌が奏でられるのです。