栗原 延元 牧師 |
〈その時、人々は、人の子が偉大な力と栄光を帯びて雲に乗ってくるのを見るのです〉
(マルコ13章26節)
先週に続いてマルコ13章14~27節を学びます。
この章はエルサレムの神殿崩壊の預言から、
いろいろな災害(戦争などの人災、地震などの自然災害)が述べられ、
その災いも、ユダヤなどの地域から、地の果てまで世界的に及ぶことが語られています。
主イエスは、〈わたしは、何もかも前もって話しました〉(23節)と
弟子たちと別れて御父のもとに帰る前に、気をつけるべきことを具体的に話したのです。
その苦難は、天地創造の初めから人類が経験したことのないようなものです。
〈太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ち、天の万象は揺り動かされます〉
(13章24,25節)を読むと、身の毛もよだつ恐ろしさを感じます。
終末の預言は、弟子たちを恐怖の底に投げ込むために、
主イエスは語られたのではありません。
究極的な勝利者としての御自身を明らかにしているのです。
十字架につけられた主イエスは、次に偉大な力と栄光を帯びてこられます。
ここに希望が輝いているのです。