栗原 延元 牧師 |
あなたの喜びは何でしょうか。
サッカーファンならベガルタ仙台が勝つことでしょうか。
野球が好きな人なら、楽天イーグルスが優勝することでしょうか。
人それぞれに喜びがあることでしょう。
しばらく日曜日の礼拝では、イエスの最後の一週間、
即ち受難週の出来事を学んでいます。
今日学ぶマルコ12:35は、誰も尋ねる者がいなくなった後に
イエスが尋ねたことから始まっています。
その質問は<どういうわけでキリストがダビデの子なのでしょう>です。
キリスト(救い主)がダビデの子孫として生まれることは、当時のユダヤ人は
分かっていました。
ダビデがイスラエル王国を確立して繁栄させたように、
キリストは地上にイスラエル王国を復興させると人々は考えていたようです。
しかし、イエスは詩篇110:1を引用し、ダビデがキリストなる主に望んでいたのは
<わたしがあなたの敵を、あなたの足の下に従わせるまでは、わたしの右の座についていなさい>と言われた神のみことばの成就でした。
イエス・キリストは、神の右の座につくことを最上の喜びとしておられました。
この喜びの故に十字架の苦難を耐え偲ばれたのです(ヘブル12:2)。