栗原延元牧師 |
「歴史」は英語でヒストリーといいます。
ヒズ・ストーリーを略したことばで、このヒズは大文字で書き表します。
ヒズ、それは「彼」であり、ゴッド(God、神)です。
少々くどい説明になったかと思いますが、
ヒストリーとは、神の物語ということになります。
歴史の中の神の足跡を記したものが一冊の書物として書き留められ、
編集されたのであるとも言えます。
神ご自身が人間の歴史の中に出現したのがイエス・キリストです。
その出現の様子を詳しく書き表しているのがルカの福音書です。
ルカ1章1節から4節に著者ルカはイエスの誕生の次第を「綿密」に調べ
「順序」立てて書き、これが正確な「事実」であることをよくわかっていただくために
書いています。
神は、イエス誕生までは、アブラハム、モーセ、サムエル、ダビデなどの
預言者をとおして語ってきましたが、神ご自身が人となって歴史の中に
現れてくださったのです。
救い主(キリスト)出現の前にキリストの道を備える預言者が現れることが
旧約聖書に前もって預言されており、その事もキリスト誕生前に成就されたことを
ルカは録しているのです。
神は万全の準備をして歴史の中にご自身の直接の一歩をしるしたのです。