牧師コラム 「らしんばん」 2015年11月29日

IMG_8506  栗原延元牧師

今週からクリスマスの待降節(アドベント)に入ります。
いつの頃からキリスト教の暦にアドベントが入ったのかは
定かではないようです(これは私の勉強不足のせいかも知れません)。
ただアドベントは英語のアドベンチャー(冒険)に通じています。
冒険は様々な危険を犯して(世界最高峰の山に登るとか、ヨットで世界一周するとか)
事を成し遂げようとする事です。
命を懸けて事を行うことがアドベンチャーであるとするならば、
今までの歴史の中で最も偉大なアドベンチャーは、イエス・キリストであったと思うのです。

創造者な方が被造物となる。
永遠者が有限な時の制約の中に来る。
栄光の中にある方が、その栄光をかなぐり捨てるのですから、
神の御子イエスが人となることが何と人の想像を絶したことかと思うのです。

<キリストは神の御姿である方なのに、神のあり方を捨てられないとは考えず、
ご自分を無にして、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられました>(ピリピ2:6~7)と。
人としてこの地上に来られたイエスの心情を伝えています。
この歴史を大きく二分したキリスト降誕の出来事が正確な事実であることを
ルカの福音書は伝えているのです。