栗原 延元牧師 |
前回はイエスが高い山(ヘルモン山か)の上で姿が変わり、
そこにエリヤとモーセが現れて語り合っていた情景の事を学びました。
この変貌山の光景を目撃した者は、ペテロとヤコブとヨハネの3人の使徒たちでした。
この3人にイエスは
<人の子が死人の中からよみがえるときまでは、
いま見たことをだれにも話してはならない、と特に命じられた。>(マルコ9:9)
人はすばらしい事を黙っているのは困難です。
特に天上の光景とも言うべき体験を目撃する特権に
この3人は選ばれたのですから、他の弟子達に誇らしく
語りたくなるのではないでしょうか。
しかし彼らはこの事を口外しなかったようです。
それは<そのおことばを心に堅く留め>(マルコ9:10)ていた事から
推測できるでしょう。
人の子(イエス)がよみがえる時まではとの期間限定の緘口令でした。
しかし人の子がよみがえるとは、どのような意味を有しているのかは、
彼ら3人だけでなく、他の弟子達にも分かりませんでしたが、
はっきりと理解できる時が来るのです。
それは<聖霊があなたがたの上に臨まれるとき>(使徒1:8)なのです。
その時、人の心の暗に光が射すのです。