牧師コラム 「らしんばん」 2015年8月9日

IMG_8506  栗原 延元牧師

「人のいのちの重さは地球よりも重い」と言われます。
これは
<人は、たとい全世界を得ても、いのちを損じたら、
何の得がありましょう。>(マルコ8:36)
のイエスのことばを典拠にしているのでしょう。

イエスほど、人のいのちの尊さを知っている方はいないのではないでしょうか。
そのお方が、命に生きる秘訣を教えているのが今日の聖書の箇所です。
大変重要な所ですので、ここに改めて書き記します。

<だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、
自分の十字架を負い、そしてわたしについて来なさい。
いのちを救おうと思う者はそれを失い、
わたしと福音とのためにいのちを失う者はそれを救うのです>(マルコ8:34~35)

いのちの秘訣は自分の十字架を負うこと、
イエスとその福音のためにいのちを捨てることだというのです。
それは、イエスのために苦難をいとわないことです。
しかもその苦難を無理矢理イエスは負わせようとしてはいないのです。
自分の十字架を負うことをイエスは別の表現で
<わたしのくびきを負う>(マタイ11:29)
と言っています。
そのくびきは負いやすいともイエスは語ります。
そこに心の安らぎがあるからです。