牧師コラム 「らしんばん」 2015年7月26日

IMG_8506  栗原 延元牧師

聖書の中に神からの呼びかけが三つあります。
第一の呼びかけは<あなたは、どこにいるのか>(創3:9)です。
サタンの誘惑に乗って、神のことばを破った人に神が呼びかけたものです。
このとき人は、己れの非を認めず互いに非難し合うのです。

第二の呼びかけ(尋ねられたこと)は、イエス様が弟子たちに
<あなたがたは、わたしをだれだと言いますか>(マルコ8:29)です。
この問いにペテロは<あなたは、キリストです>と応答します。
この応答を受けてイエスは、ご自分の苦難と復活に言及するのですが、
ペテロはこれを強く否定します。
神の子キリストが苦難に会うはずがない!と。
このペテロをイエスは「下がれ。サタン」と叱ります。
その後で<だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負い、そしてわたしについて来なさい>(マルコ8:34)と言われるのです。

第三の問いかけは、<あなたは、わたしを愛しますか>(ヨハネ21:16)です。
「イエスを愛するか、どうか」と人は問われるのです。
この問いを発する前に、神は、人よりも先に人を愛されたのです。
この第三の問いは、十字架上の苦き杯を飲み干した後のイエスの問いなのです。