栗原 延元牧師 |
「御手の支えを祈ります」とは入船尊先生の常套句でした。
御手とは主イエスの手です。
その主の支えが常にありますようにとの祈りを込めて、
度々お手紙を下さったのです。
この句を思い起こす度に主イエスの臨在と
その主に生涯を委ねて歩んだ先生を想い出します。
今日の箇所は御前に連れて来られた盲人の両目に両手を当てて治す
イエス様の奇蹟が記されています。
しかも二度もこの盲人の目に両手を当てるのです。
最初はつばきをつけて両手を当てます。
すると木のように人が立って歩いているのが見えます。
再度イエスは彼の両目に両手を当てます。
すると、すっかり直り、全てのものがはっきり見えるようになります。
二度も両手を盲人の目に当てなければ、
この盲人は目が見えるようにならなかったのでしょうか。
それ程にイエス様はエネルギーを必要としていたのでしょうか。
私はそうではないと思います。
ここで私たちが考えなければいけないことは、
イエス様のことを人は中々正しく悟れないということです。
心の目が曇っているとき人はイエスを神の子と言えるかもしれませんが、
十字架で死なれ復活された贖い主と告白できないのです。
そのような人に復活の主は釘跡のある両手を見せるのです。
それから、トマスに言われた。
「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。
手を伸ばして、わたしのわきに差し入れなさい。
信じない者にならないで、信じる者になりなさい。」
(ヨハネ20:27)