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今日と来聖日は、マルコの福音書の学びをお休みにして、
「使徒の働き」から使徒パウロの回心とペンテコステについて学びます。
パウロの回心は、「使徒」9章、22章、26章に書かれています。
今回は26章からパウロと復活の主イエス・キリストとの出会いを見ていきます。
以前のパウロはキリスト教徒に激しい怒りを抱いていました。
その理由はイエスの復活にありました。
パリサイ人パウロにとって、十字架に処刑されたナザレ人イエスは
神に呪われた人でした。
しかしキリスト教徒は、イエスは復活したと宣べ伝えているのです。
パウロは、神が死者をよみがえらせることは信じていました。
しかし神に呪われて十字架刑を受けた人物が、
復活したなどとはあり得ないことでした。
ダマスコ途上のパウロに復活の主は、ヘブル語で語りかけます。
「なぜわたしを迫害するのか。とげのついた棒をけるのは、
あなたにとって痛いことだ」(使徒26:14)
この主の言葉は迫害者パウロの心の痛みに言及しています。
キリスト教徒の敵対者パウロを思いやっていることばです。
「汝の敵を愛せよ」と教えられた主は、あの十字架上だけでなくここでも
神の愛を注いでいるのです。
この愛がパウロを回心させたのです。