牧師コラム 「らしんばん」 2015年5月3日

IMG_8506  栗原 延元牧師

今日の箇所は、わずか5個のパンと2匹の魚が
イエスの御手の中で5千人の男たちを満腹にさせた奇蹟が描かれています。

主イエスの奇蹟を考える時に重要なのは、
その奇蹟が何を意味し意図しているかに思いを寄せることです。
奇蹟を始めから否定してしまうと、イエスがどのような方なのかを
知ることはできません。
又奇蹟を自然現象として解説する時も、イエスの主キリストであることを
見失います。
一方、奇蹟を単に物理的にのみ捉えようとすると、キリストの(罪からの)贖いの真意を
見落とすことになります。

この奇蹟の記事を読んで思い出すのは、モーセに引き入られて荒野を旅した
イスラエルの民のことです。
彼らは荒野で神とモーセに逆らい、「食物が無い、飲み水が無い」と騒ぎ出します。
「この荒野で我らを殺すつもりか」と。

神は40年間荒野でイスラエルの民を養います。
その折りの食物を「マナ」と呼びました。
正にイエスはまことの「マナ」であることをこの奇蹟を起こすことによって、
弟子たちと御元に集まって来た人々に証ししているのです。

<イエスは言われた。「わたしがいのちのパンです。」>(ヨハネ6:35)