牧師コラム 「らしんばん」 2015年4月26日

IMG_8506  栗原 延元牧師

今日の聖書箇所はマルコ6:14~29です。
ここには、義人ヨハネが何故ヘロデによって投獄され、
獄中で斬首されたのかが詳しく書かれています。
まるで一幕の劇を観ているようです。

王ヘロデはこのヨハネを正しい聖なる人と知って、
彼を恐れ、保護し、教えを非常に当惑しながらも
喜んで耳を傾けていた(マルコ6:20)。
このヘロデが何故にヨハネの首をはねなければならなかったのかというと、
妻ヘロデヤの恨み(ヨハネへの)と人々への恐れでした。

ヘロデは王という地位にありました。
王は、何も恐れる必要のない、人間社会の中では最も高い地位です。
しかしヘロデの心は恐れで支配されていました。
人々への恐れ、妻への恐れ、そして自分への恐れです。

この恐れは、神に対して悔い改めないところから生じる恐れです。
この恐れが悪に悪を加え、人から正しい判断と行動を奪うのです。

王ヘロデは、何でも自分の思うような行動ができると考えていたことでしょう。
しかし、現実にはやってはいけないことをしてしまうのです。
自己の心の中に宿っている悪に振り廻されてしまったのです。
人は罪に捕われています。
この捕われから人を解放する方が救い主イエスなのです。