栗原延元 牧師 |
マルコの福音書は、イエス様のお弟子マルコが
書き表わしたイエス様の教えと行ないです。
始めから読み進んでいきますと、
「いったい、この方はどういう方なのだろう」(マルコ4:41)
との思いが起こってきます。
その思いがひとつの頂点に達するのが今日の聖書の箇所(マルコ5:35~43)です。
イエス様は、会堂管理者ヤイロの家に行き、
亡くなったヤイロの娘の手を取って
「タリタ、クミ(少女よ。あなたに言う。起きなさい)」と言って、
死者を生き返らせました。
この奇蹟は、死を打ち砕く力をイエスはお持ちであることを
現わしているのです。
しかし、イエスは、このことを誰にも知らせるなと、
ヤイロ夫妻と弟子のペテロ、ヤコブ、ヨハネに命じました。
イエス・キリストは死を克服されるお方であることを、
墓に葬られたラザロを生き返らせる奇蹟の中に顕わされました。
そして、イエスは語られたのです。
「わたしは、よみがえりです。いのちです。
わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。
また、生きていてわたしを信じる者は、決して死ぬことがありません。
このことを信じますか。」
(ヨハネ11:25-26)
これが新約聖書のメッセージの中心です。