牧師コラム 「らしんばん」 2015年3月1日

IMG_8506  栗原 延元牧師

先週イエス様は歴史上の人物の中で最も「なぞ」の多い人であると話しました。
今日のマルコ4:41に<風や湖までが言うことをきくとは、
いったいこの方はどういう方なのだろう>とイエスのなぞの力に
大きな恐怖に包まれ互いに言い合っていた事が録されています。

山上の垂訓(マタイ5~7章)の教えから、イエスを道徳倫理の教師と見做し、
十字架上で「父よ。彼らをお赦しください」と言いながら息を引き取った姿から
自己犠牲の人物として評価する人もいます。
なぞめいたイエスの教えや行動に人は戸惑い続けてきたと言えるでしょう。

マルコ4章後半は、イエスは自然現象をコントロールしたことが描かれています。
嵐を静める力を弟子達の前で現したのです。

ヨハネの福音書は冒頭からそのなぞに光をあてます。
<初めにことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。
この方は、初めに神とともにおられた。すべてのものは、この方によって造られた>

この方がイエス・キリストです。
マルコ福音書ではこのなぞが最後で解き明かされるのです。