栗原 延元牧師 |
マタイの福音書2章には、イエスの幼児期に
起こった極めて対照的な出来事が録されています。
遠い異邦の東方の博士達が、わざわざ
<ユダヤ人の王としてお生まれになった方>を
拝みにエルサレムにやって来ます。
一方、エルサレムの都でユダヤ王であったヘロデは、その幼子を殺そうと画策します。
イエスの誕生は、その始めから歴史に波紋を起こしています。
何故、波紋が起こり広がっていくのでしょうか。
それはイエスが<ユダヤ人の王>として生まれたからです。
単にユダヤ民族のみの王ではなく、全世界の王、
王の中の王(King of Kings)として生まれたのです。
遠い異邦の博士達の来訪は、イエス・キリストは
王の中の王として生まれたことを証言しているのです。
さらにイエスの生涯をたどっていくと、
その死は十字架刑という苛酷なものでした。
イエスに処刑の判決を下したローマ帝国の総督ピラトは
イエスを<ユダヤ人の王>と呼びました。
イエスは王として生まれ、王であったが故に処刑されました。
しかし神は、この方を死の苦しみから解き放ってよみがえらせ、
私達にいのちの道を知らせて下さったのです。
このイエス様こそが私達の心の王座を占めるとき、
私達に真の自由がもたらされるのです。