今日のメッセージ 『新しいいのちの始まり』 2023年12月3日

 牧師 高橋勝義

〔イザヤ11章1~5節〕

 ソロモン王の死後イスラエル王国は南北に分裂し、北王国イスラエルは隣国アッシリアに滅ぼされ、ホセア王を始めその十部族はアッシリアに捕らえ移されます。南王国ユダにもアッシリア王国の脅威が迫っていました。

 このような中で預言者イザヤは、「ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる(イザヤ9:6)」とイエス・キリストの誕生を預言しました。それは救い主が生まれる700年も前で、そのみどりごはダビデの父エッサイの子孫から生まれると告げたのです。しかし身分の低い羊飼いエッサイは、「エッサイの子のうちには、われわれのためのゆずりの地はない(Ⅱサムエル20:1)」と、軽んじられていました。

 それは私たちの救い主が、神でありながら、へりくだったお方であり、神としての権利を求めたり執着せず、しもべの姿をとり、人間と同じようになられ、この地上に来てくださったことを表しています(ピリピ2:6,7)。主は知恵と悟りの霊、思慮と力の霊に満ち、父なる神に従うことを喜びとし、外見や評判、うわさで人をさばくことをせず、弱い者や貧しい者の味方になってくださるお方なのです。それゆえ「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人です。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためです。(マルコ2:17)」と語り、さらに「わたしのことばを聞いて、わたしを遣わされた方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきにあうことがなく、死からいのちに移る。(ヨハネ5:24)」と約束されました。神は、あなたが高価で尊い存在だと語り、あなたを招いておられます。

 神が遣わされた救い主イエス・キリストの御降誕を心から感謝し、受け取りましょう。