牧師 高橋勝義 |
「あなたの子孫は、星のようになる」と約束された神はアブラムに、もうひとつの約束である土地についても語られました。ここでもアブラムは神に「主よ。私がそれを所有することが、何によって分かるでしょうか。」(創15:8)と、正直に尋ねるのです。
すると神は、ご自身とアブラムとの間に、目に見える形で契約を結ばれたのです。これはアブラムに対する神の信頼の表れ、契約を結べる関係にあることを示しています。
そして、神は「あなたの子孫は、自分たちのものでない地で寄留者となり、四百年の間、奴隷となって苦しめられるが、その後、彼らは多くの財産とともに、そこから四代目の者たちがここに帰って来る」(創15:13,14,16)と、またアブラム自身については、「あなた自身は、平安のうちに先祖のもとに行く。あなたは幸せな晩年を過ごして葬られる。」(創15:15)と告げられました。
アブラムは、自分が尋ねた以上のことを自分に知らせてくだった神のご配慮、そして自分のような者を信頼してくださっていることに心から感謝したのです。明日のことをどんなに心配しても、自分にはどうすることもできないが、神は子々孫々にまでも心配してくださるお方、愛の神であることを知ったのです。
「わたし自身、あなたがたのために立てている計画をよく知っている─【主】のことば─。それはわざわいではなく平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」(エレミヤ29:11)