牧師 高橋勝義 |
人には誰にでも「親」がいます。たとえ、好き嫌いがあっても「親」であることに変わりはありません。子どもは、その「親」から財産・家柄などを、また性格・容姿なども受け継ぎます。残念ながら、そのどちらも、子どもには選ぶことが出来ません。
ヨハネは、キリストを信じたすべての者に向かって「愛する者たち、私たちは今すでに神の子どもです。やがてどのようになるのか、まだ明らかにされていません。しかし、私たちは、キリストが現れたときに、キリストに似た者になることは知っています。キリストをありのままに見るからです。(Ⅰヨハネ3:2)」と語っています。
神の子どもとされた私たちは、親である「神」から、何を受け継ぐのでしょうか…。
第一に、本物の“愛”を知り、その“愛”を受け継ぎました。
「キリストは私たちのために、ご自分のいのちを捨ててくださいました。それによって私たちに愛が分かったのです。(Ⅰヨハネ3:16)」とある通りです。
第二に、“信仰によって生きる歩み”を受け継ぎました。
「あなたがたはみな、信仰により、キリスト・イエスにあって神の子どもです(ガラテヤ3:26)」とあるように、良い行いをすることで罪から救われるのではなく、キリストが自分の罪のために死んでくださったことを信じる信仰によって救われたのです。
第三に、“御霊(聖霊)に導かれる歩み”を受け継ぎました。
キリストを信じる前の自分の力に頼る生き方から、キリストを信じた時に心に来て下さった御霊によって、あなたは、神を信頼して生きる生き方に変えられたのです。「神の御霊に導かれる人はみな、神の子どもです(ローマ8:14)」とある通りです。