牧師コラム 『友なるイエス』 2018年1月1日

牧師 高橋勝義     

 聖書(箴言2717)には、『鉄は鉄によってとがれ、人はその友によってとがれる。』と語られています。友を選ぶことは、人生の要なのかもしれません。
 中国のことわざに「朱に交われば赤くなる」とあるのもうなずけます。
 イエス・キリストは『わたしはもはや、あなたがたをしもべとは呼びません。しもべは主人のすることを知らないからです。わたしはあなたがたを友と呼びました。なぜなら、父から聞いたことをみな、あなたがたに知らせたからです。』(ヨハネ15:15)と語っています。あなたは、イエス・キリストの友なのです。
 イエス・キリストは、友であるあなたに天の父の思いを知らせるのです。
 天の父の思いとは、何でしょうか。
 それは、失われたあなたを捜して救うこと、そのために、神のひとり子イエス・キリストをこの世に遣わされたということです。
 創造の初めでは、まことの神と人とは親しい間柄でした。
 ところが、人は、まことの神から離れ、背を向けて歩むようになったのです。
 ですから、神の側からすれば、私たちは神のところから飛び出して行き、失われた人になったのですが、私たちにはその自覚がありません。
 そこで、神と人とを隔てる壁()を打ち壊し、再びもとの親しい間柄になるために、イエス・キリストは、神に対するそむきの罪を身代わりに負って、十字架で死なれたのです。
 この十字架こそが、私たちを罪から救うための神の愛の証しであるのです。
 あなたが友だから、イエス・キリストは、あなたに天の父の思いを知らせ、あなたの今の姿を自覚させ、新しい歩みへと導こうとしているのです。